<浅草リトルシアター>若気芸人に舞台無料開放(毎日新聞)

 萩本欽一さんやビートたけしさんら、多くのスターを生んだ東京・浅草。この街から新たな人気者を出そうと、小劇場「浅草リトルシアター」が無名の若手芸人による公演を始めて1年が過ぎ、注目スポットとして根づいてきた。「利益より若手育成が第一」と舞台に上がるための費用は無料。江戸の心意気あふれる舞台だ。【内橋寿明】

 「お笑いを見ていってください」。浅草リトルシアターがある繁華街「浅草公園六区」で毎週末、舞台衣装をまとった出演者たちが買い物客に声をかける。チケット販売のノルマがないため、当日の呼び込み客が大半を占めている。

 舞台から客席までわずか1メートル、全30席の小さな劇場だ。08年1月、舞台ディレクターの初見正弘さん(53)が芝居の上演のため開いた。しかし、出演するため支払う料金やチケット販売のノルマに悩む芸人は多い。1回当たり数千円でも複数回出演すれば数万円になり、アルバイトで生計を立てる若手芸人には負担が重い。初見さんは若手芸人の苦境を聞きつけ、お笑いに門戸を広げた。

 劇場の存在は口コミで広まり、現在は100組以上の芸人が登録。1日20組ほどが漫才やコントを演じている。別会場も含め月10回ほど舞台に立つシュガードラゴンさん(33)は「毎回、友人を呼ぶわけにいかないのでノルマなしは助かる」。漫才コンビ「こぐれ」の村田ひろやさん(23)は「初対面の客だから鍛えられる」と喜ぶ。

 お笑いの伝統が息づく街だけあって、客席もひと味違う。中年の女性客がチラシを示しながら「実物より写真の方がいい男だよ」と出演者に語りかけ、場内の笑いを誘う。「浅草ならではの掛け声。勉強になります」と芸人も真剣だ。

 無名の芸人たちだが「全国の人気者になって浅草に凱旋(がいせん)したい」と将来の夢は大きい。木戸銭1000円(中高生500円)。問い合わせは浅草リトルシアター(03・6801・7120)。

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